大雨災害について

7月9日  

 

 

過去に例を見ないほどの、大雨が西日本を襲いました

時間が経つにつれ 亡くなった方の数が増えています

亡くなった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます

また被災された方々にこころよりお見舞い申し上げます

家族を亡くされた方々家をなくされた方々

言葉にできない絶望を味わっている事でしょう

自分に置き換えるとなんて言えばいいのか・・・

 

近年の雨の降り方は熱帯気候だとか

温暖化とか そうゆう言葉だけでは片付けられない

恐怖を感じます

近代の日本人が経験したことのない未曾有の

事態だと考えます

昨年宇陀市でも長雨により数年ぶりの大きな被害が出ました

今回の事に比べますと はるかに被害は小さいですが

いまだに復旧していない個所がたくさんあります

それだけに今回の復興を考えますと

気が遠くなります

 

今や日本のどこであれこのような被害が

でてもおかしくないのです

今回決壊したような堤防はどこにでもあるものです

この様な事態に耐えうるような構造にはなっていないのです

それだけ異常な降り方なのです

日本中の堤防をコンクリートで固めることなど不可能です

大げさな言い方ではなく国の財政が傾くでしょう

切り立った裏山を重機で削りますか?

それにも限界があります

発生したヶ所を強固なものに作り替える事は可能です

しかしこれから起こるであろう箇所を特定し

全てを強固なものにする事は物理的に不可能です

 

これからの災害、防災を根底から考え直さねばならない

時期が来ているように思います

私は土木を生業とするものとして

また国を思う一人として胸騒ぎを抑える事が

出来ないのです

 

            合掌